人間は、誰もが愛と意志の二大欲求をもっています。愛の欲求は、幸せになりたいという気持ち、人とつながりたいという気持ちです。そして、意志の欲求は、自分らしく生きたい、いい仕事をしたい、人の役に立つ仕事がしたいという気持ちです。
人は、愛と意志をバランスよく成長させていくことが大切なのですが、
多くの人はどちらか一方をより大きく発達させてしまう傾向があります。
どちらかと言うと、男性は意志を発達させ、愛を成長させることが疎かに
なり、女性は愛が中心になって、意志を育てていくことが二の次になる
傾向があります。
でも、人間が成長していくためには、この二つの力を自分の中でうまく統合してバランスをとっていく必要があります。人はみな、“自分でやりたい”、“自分は自分でありたい”“人と同じではいやだ”、“この夢を実現したい”といった意志の欲求があります。
同時に人は、人を“愛したい、愛されたい”人とつながりたい、仲良く
生きていきたい、喜びを分かち合いたいという愛の欲求があります。
一見矛盾したふたつの欲求が、一人の人間の中に同時に存在している
のです。
自分が、自分の“人生の主人公”となり、本当にやりたいことをやって
生きていくためには、自己実現の力である「意志の力」が不可欠なのですが、意志の欲求は、自己中心的な欲求ですから、愛の力を同時に育てないと、いつしか孤独になっていきます。
また、愛を育てるだけで、意志の力を育んでいかないと、自分らしく生きているという実感が持てません。自分がやりたいことを抑えて、人に合わせてばかりいたり、人からの期待に応えてばかりの人生ですと、どんなに人から、“あなたは、やさしいね。いい人ね”と言われても、自分自身はちっとも人生が楽しくなかったり、自分らしくイキイキと生きている実感がもてなかったりします。
よく、私は意志が弱いという人がいますが、それは、今まで意志の力を育ててこなかっただけであって、自分でこれから育てていくことができるのです。同じように、自分には愛がない、愛が足りないという人もいますが、それは、今まで意志を発達させてくることに一生懸命で、愛がないわけではないのです。私たちの本質は愛そのものなのですから、自分の中に
本当にある大きな愛をこれから育てていけばいいのです。
ひとりの人間の中には男性性と女性性の両方があって、その資質やエネルギーを統合していくことが人間として成長し成熟していくことなのです。この男性性を、「意志の力」、女性性を「愛の力」と捉えるととてもわかりやすいと思います。
どんな人の中にも、この両方の資質、力、エネルギーがあるのですから、片方だけを大きく発達させてしまうと、自分の中でバランスを崩してしまいます。意志の力を発達させていけば社会的に成功したり、物事を実現させる喜びはあるかもしれませんが、愛の力が伴わないと、人とともに生きる喜び、人と力を合わせることの喜びを後回しにするからだんだん孤独になっていくのです。
意志の力ばかりを発達させれば、当然エゴが強くなり、競争と闘争の人生になってしまいます。そうすると、成功はしても幸福ではない。人からの承認や賞賛は得ても、孤独で淋しいという人生になってしまうのです。
でも、逆に、愛だけに生きて、意志の力を育てることをしないと、自分がこの世に生まれた時に天から戴いた個性や才能を開花させることに対して力を注ぐことが疎かになってしまうため、いつしか心にさみしさや空しさ、倦怠感が生まれてしまいます。
人の幸福感や、人生の充実感、自分が自分の人生の主人公としてイキイキと生きている感覚と言うのは、「愛の力」と「意志の力」をともに育てていくことと、とても深い関係があるのです。
意志の力とは、“自分を生きる力”“自分の人生を切り開いていく力”。そして、愛の力とは、自分とは違う人間と“共に生きる力”、人と力を合わせて“喜びを分かち合う生き方”です。この二つの力の統合は、競争的人生から、創造的人生の意識の大きなシフトです。
「I will フォーラム」は、この愛の力と意志の力を統合して、自分の命が本当に喜ぶ生き方をすることで、人の役に立ち、社会の役に立ち、周りの人たちと一緒に幸せになっていくことを学ぶ研修です。
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