つむぐ いのちの、人生のあらゆる場面を深く深く味わい尽くしてあなたは生きてきた。味わいたくなんかなかった人生の苦しみ、生きていることの哀しみ、
からだと心の痛みを全部引き受けて。
「こんな人生」
と思って生きてきたあなたが、その人生を歩いてきてくれなかったら、私はあなたに出会えなかった。
今、自分自身を抱くあなたを見て、人を抱くあなたを見て、私の心は癒されてゆく。まるで、私は鏡を見るように、あなたの人生を見つめている。
悲しみがひとつ癒されるたびに、古い衣装をひとつ、またひとつ脱ぎ捨ててゆくあなた。
人と人とが一緒につむぎあう人生、織りなすいのちをあたためあえる関係。
あなたが求めてやまなかったものが、今、目の前にあることに戸惑いながら、受け取ることを選んだあなたが私を見て静かに微笑む。
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