責める
人を責めているとき、同じくらい自分を責めている私がいた。
人を傷つけてしまったとき、相手の傷と同じくらい、自分の中にも
傷ができた。
自分自身を痛烈に批判する私がいるから、人からの批判や攻撃は恐ろしく、いつもどこか身構えていた。
「傷つけてしまった人のことをずっと悔やんでいるけれど、自分のことをどれだけ傷つけて生きてきたのかわかっている?」と、ある人にいわれ、ハッとして言葉を失った。
自分が自分につけた傷とは、劣等感や敗北感や無価値感、自分を
否定したり嫌悪している部分だった。
確かにこれらは自分で自分につけた傷口だった。その部分に人が触れ
たとき私は傷つけられたと感じた。
でもすでに、傷口はあったわけで、その人がまっさらな上にナイフをつき
つけたわけではなかった。
傷つきやすい人というのは、自分にナイフをつきつけて生きてきた人なのだろう。
自分を傷つけるこのナイフを捨てなければ、大切な人に出会いながら、
その人を失いかねない。
自分に向けるナイフは当然人にも向けるナイフになのだから。
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